観光中に海でiPhoneを海水につけてしまったというお客様がお越しです。
ポケットに入れたまま海に入ってしまい、水没してしまったそうです。気付いた時にはすでに電源が落ちている状態だったとのこと。
状況を伺うとかなり厳しい状態だと思われますが、「データがとても重要だ」と言うお客様たってのご希望です。だめもとであることをご了解いただき、おうけさせていただくことになりました。
丁寧に3段階洗浄を施し、特殊乾燥を経て、電源投入です。
画面は映らないモノの、充電開始音がしましたので、起動しているようです。
さて、このあとは、繋いだコンピュータ側でのデータ取り出し作業ができるかです。
確認すると、パスコード設定がされています。
しかし画面が映らないだけならいいのですが、タッチパネルも反応していません。操作ができないとなるとパスコードを解除することができません。パスコードを乗り越えないと、残念ながら内部データにアクセスすることができません。
最後に残された方法としては、コンピュータで一度でもバックアップをとっていれば、そのコンピュータに繋げば、データを引っ張ることができます。
お客様に伺うと、お持ちのiPhoneはコンピュータで一度もバックアップされていないとのこと。それではデータの取り出す方法はほぼありません。
残念ですが、ここで作業終了です。(今回は使えませんでしたので100%ではありませんが、当グループではiPhoneタッチパネルが反応しない場合の解除方法を開発しております。お困りのお方、一度はお問い合せください。)
電源が入っても、パスコードを解除できない、残念ながらデータをコピーすることができない。こういうパターンも最近は少なくありません。
万が一海水で水没したときのために、海へ行かれる前には、
1 パスワードロックを解除する。
2 コンピュータに繋いでバックアップをとる。
是非上記2点のどちらかを実行していただければ、データ救出の確率は間違いなく格段と上がります。
夏の思い出が楽しいうちに残せるように。