iPhone国際通り

夏は水没がとにかく多いです

1ヶ月以上もブログをサボってしまいました。

さて、7〜8月は毎日というほど水没のお問い合せがありました。詳しくはティーダブログに書きましたのでどうぞご覧下さい。
※8月17日(日)18日(月)の両日は夏期休暇のため終日お休みとなります。修理のご依頼、修理完了品のお受け取りはお早めにお願いいたします。
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あせらず濡れたままのiPhoneではやめにどうぞ

夏はなにかと水の近くにいることが多いからでしょうか、水没iPhoneをお持ち込みいただくことが多いです。
ポケットにいれたまま海にはいってしまったとか、スコールにあって濡らしてしまった、なんてこともよく聞きます。

一旦水の中に入ると大抵、電源は落ちている状態だと思いますが、この時にひどいショートが起きていると既に復活できないiPhoneになっている可能性もあります。ただ、焦げが見えたからといって、復活しないかというと、そうでもなく、実際は目視だけではわからないのです。特に異常はないように見えるものを処置しても全く無反応ってのもあるんです。

過去、海で落として、乾かさず洗わず3ヶ月3ヶ月放置のiPhoneに処置を施して、通電してデータが取れたことがありました。その時は奇跡だ!なんて思いましたが、こればっかりは本当に運としかいいようがないと思います。
とはいえ、タイトルは最近ちょっと気になっていることを書きました。どうも濡れたまま持ち込まれたiPhoneの方が復旧率がかなりたかいということ。ご自分で密閉された容器に乾燥剤を入れてもってきたりするより、中が濡れたままの方が復旧率が高い。もしかしたら、濡らしてしまってからの時間が短いということだけなのかも知れませんが…このところは集中して「濡れたままiPhone」の方が復旧しています。

さて、今回お持ち込みされたお客様は、他店で一度、水没点検で出されたお客様でした。しばらく使えていたモノの、ある朝「SIMなし」表示が出てからは電波を拾ってないということですから電話もLINEもメールも出来なくなったとのこと。


水没だけはあまり急ぐとよい結果がでませんので、1日お預かりで対応しています。ただ残念ながらそれでもやはり直らない場合はあります。なので、当店で新たに処置を施しても直らない可能性があることを伝え、ご了解をいただいてから作業に入らせて頂きました。
さて処置が済んで翌日、iPhoneの左上に「SIMなし」ではなく、きちんと「SoftBank」と出た時は私もホッとしました。
ただ、今回の復旧が一時的なものではないことを祈りますが、またいつおかしくならないという保証はできません。データのバックアップは常に必要です。
正規店による本体取替修理だとiPhoneの中にあるデータは全て無くなってしまいます。データだけでも救出したいというお客様は、ご利用をご検討下さい。
※8月17日(日)18日(月)の両日は終日お休みとなります。修理のご依頼、修理完了品のお受け取りはお早めにお願いいたします。

水没後の対応が明暗を分ける?

海水への水没が3件ありました。一勝二敗でした。(電源が入る所までであれば二勝一敗なんですが)
もしかしたら水没後の対応が明暗を分けたかもしれませんので書いておきます。


AのiPhone5は海水につかって3日程度、電源も入れずほぼ何もしない状態。この方がいちばん見た目は汚かったです。
=>内部はサビでひどく洗浄後、画面表示は出来ませんでしたが、最終的にデータは吸い出しできました。お子さんの誕生からの写真が入っていたとのこと。とてもお喜びいただきました。

BのiPhone5sは防水ケースに少量、海水が侵入。その後、中の水分を飛ばそうと振ったあと1週間放置。電源が入らなくなった。
=>内部はそこまで錆びが入っている状態ではありませんでしたが、何より振ってしまったこと、1週間放置が悪かったかも知れませんね。復旧不可でした。
CのiPhone5sは海水につかった後、電源を入れてしまった。6時間程度、ビニールに乾燥剤と一緒にしてお持ち込み。
=>海水は少量で、表面はきれいだったのですが、裏側を表面張力で垂れて内部基盤にショート痕がありました。最終的には電源は入りましたが、起動不良でリカバリーループになってしまいました。こうなると正常起動できずデータの抜き出しができません。おそらくリセットはできますが、それをやってしまうとデータが消えてしまうので意味がありません。水没後に電源を入れてしまったことがリカバリーループの原因だと思います。残念です。
夏は毎日水没の問い合わせをいただいております。当店では本体を全てバラして、状況、部品により、洗浄などの処置を個別に変えて対応しています。
また、防水ケースは値段に関係無く、海水や水と隣り合っている状況ですから、うっかりヒューマンエラーで水は侵入してしまいます。どうぞお気を付け下さい。
海水で濡らしてしまったら、とにかく電源入れないというのが重要です。

夏はiPhoneも服を脱ぎたがっているのか?

なんとなく梅雨明けから、バッテリーの不具合でのお持ち込みが急激に増えているような気がします。
内訳は、
1位 「充電できない」
2位 「電池がすぐ切れる」

の2種が一番多いです。今週に入って目立ったのは
3位 「膨張がはじまっている」でした。
膨張は内部から膨らんで前面パネルにもダメージを与えるため、持った具合がなんとなく違うと思ったときは、早めにご相談下さい。あまりに放置していると前面パネルは確実に破損します。



アップルによるとiPhoneのリチウム電池の適温は22度とのこと。今回いろんなバッテリーの不具合が梅雨明けに一気に重なったのは、夏の気温のせいかもしれません。夏の車内は60度まで気温があがるとされています。乗っている際もダッシュボードのうえに置くのもあまり善くないでしょうね。
沖縄の夏はiPhoneをも惑わすほど魅力的…なんちゃって。
下記はバッテリーの劣化についての参考サイトです。
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参考サイト
第127回 デジタル生活で活躍するバッテリの劣化はなぜ起こるの?

●リチウムイオン電池
 ニッケル水素電池・ニッカド電池と比べたリチウムイオン電池の大きな特徴は、「メモリ効果がない」ことです。最近の携帯電話やパソコンのバッテリの多くが、リチウムイオン電池に置き換わっています。しかし、バッテリを使い続けているうちに、どんどんバッテリの持続時間が短くなっていくのが事実です。リチウムイオンバッテリの容量が減るのには、大きく3つの原因があります。
 1つめの原因は、電極自体の劣化です。負極材料として使用されている炭素の分子構造が徐々に変化することで、炭素内に収められるリチウムイオンの量が減ります。この変化は熱によって加速され、また充電されている状態でも加速されます。
 例えば、携帯電話を自宅で毎晩充電器に載せるような使い方をしていると、バッテリはほぼ常に満充電状態になります。この状態で暑い屋外に外出したり、車のダッシュボードに放置したりすると、バッテリの劣化は急速に進行します。
 また、充電量30%以下・保存温度15℃以下であれば、1年間の保存でも数%の容量劣化で収まりますが、満充電・45℃で保存すると、6ヶ月間の保管で60%程度の容量レベルにまで劣化するという調査結果もあるそうです。
 2つめの原因は、バッテリパックに内蔵された調整用コンピュータです。リチウムイオンバッテリは充電時の電流・電圧を細かくコントロールする必要があるため、過充電・過放電を防止するためのコンピュータがバッテリパックに内蔵されています。充放電を繰り返しているうちにコンピュータの精度に狂いが生じ、実際にはまだ充電できる状態で充電が止まってしまうことがあります。この現象は、バッテリの完全放電によって調整できますが、放電しすぎで過放電(放電しすぎて電圧を加えても、充電のための化学反応が発生しない状態)にならないように注意が必要です。
3つめは…    特に携帯には関係無いので省略します