ご旅行中のお客様よりメールにてお問い合せ。「おそらく水没？？により、タッチ操作不良が起きています。液晶交換だけで治るようであればお願いしたいです。急な予約で申し訳ございません。宜しくお願い致します。(○○日○○時のフライトで帰ります。)」
ご来店時に拝見させて頂くと、画面は映っていますが、タッチがまるでできません。パネルが濡れておかしくなっている可能性が大きいです。
開けて直ぐに本体下部に浸水箇所を発見しました。
パネルはタッチ不良がでているので、交換すれば改善はあるでしょうが、果たして本体側はどうでしょうか。
ケース周囲に見える黒いのは浸水をふせぐステッカー
本体下部右側ここの液晶下にはスピーカー部品があるのみ。
浸水を防ぐステッカーは中に水が入り込むのは有る程度防ぐことはできますが、フロント液晶パネルはそのステッカーの前面にありますので、長時間濡れてしまうとどうしても浸水しやすくなります。
反面、ステッカーのおかげでケース内部特に基板側への浸水はほぼないものと思われましたので、お客様と相談しパネルのみを交換することになりました。
上が新しいパーツ、下が濡れたパーツ。大きく浸水した部分は前面下部右から中央にかけてということが下記比較でわかりでしょうか。
上が新しいパーツ、下が水没したパーツ
ということでパネルを交換すすめます。パネル上部には小さな押さえの金具があるのですが、たまに無い場合もあり、その場合には一度どちらかで液晶交換を行われていることが多いです。
赤丸の中の金属版。センサーの押さえです。
さて、あとは浸水防止ステッカーを貼り直して仕上げに入っていきます。
最後に周囲の青いフィルムを剥がして閉じていきます。
無事完了しました。
古いパーツと修理終わった本体
修理中の写真をご覧頂きながら修理経過の説明をしていきます。特に水没故障のお客様が受け取りに来られた際に行っています。
水没は本来、全交換をお薦めしていますが、費用や時間などの利便性からすると、そこまでのダメージがなければ部品交換だけで済ますことができるため、そうしています。
最後に仕上がった本体の動作確認をお願いして全て完了です。
ご利用ありがとうございました。
