
「ヒンジが壊れてグラグラするんです。これは直せますでしょうか。」とお持ち込みです。一度、他店で見てもらい、「接着剤で合わせるくらいしかできません」とも言われたとのこと。
液晶側のケース蓋が丸ごと取れてしまっています。ここはそもそもが接着剤しか使われていない様です。同じ様な壊れ方する機体多い気がします。
お預かりして確認しますと壊れているのはヒンジだけではありませんでした。修理の相談をするために持ち運びする際に誤って割ってしまったのでしょうか。
状態を説明し、液晶部品を確認してお見積もりをします。液晶部品を外す前に必ずバッテリーは外しましょう。
接着剤とネジでの二重補強を目指しましたがヒンジ金具が天板へ固定できない構造でしたので、接着剤のみを使って固定しました。
さらにヒンジ修理によく使われていると言うプラリペアという強力な接着剤があると聞き、外部からの補強に使用することにしました。硬化する粉がついたガラス繊維に専用液を垂らして反応させて固める方式です。
ある程度固まりましたので開閉テストをします。
さて、液晶部品到着しましたので、早速交換して仕上げていきます。
なんとプラリペアのガラス樹脂は下部素材と相性が悪かったらしく、禿げてしまいました。やはり付け焼き刃ではダメですね
ヒンジ内部部分は別の接着剤を使って先に硬化していましたので問題はないと思いますが、金属製ベゼルの根本(acerと文字がある部分)も開け閉めの荷重を受け止める構造になっていますので、念の為外部からテープで補強することにしました。
黒いテープ部分が外からの補強となります。
後はできるだけヒンジに荷重をかけない様に開け閉めしてくださいとお話ししてお渡しです。
ご利用ありがとうございました。