データ復旧・救出

水没してしまわないためのポイント

夏の困った風物詩にもなりつつある当店の水没の残業処理。
写真の白く見える部分は「塩」です。

夏は連日多数お持ち込みされます。時間をかけての処理は台数が多いとどうしても追い付かず、作業が深夜になってしまうこともしばしば。お客様のスマホから大事なデータを復旧すべく日夜可能な限り勤めています。
さて、簡単に水没してしまわないために以下のポイントを考えてみました。

1、海のそばに行く際にはスマホを入れた場所を確認する。
水没でお持ち込みの際「ズボンのポケットに入れたまま海に入ってしまいました」とおっしゃるかたかなり多いです。観光で来られている方でなくても、「海」という場所ではどなたも大抵ラフな格好なので、とにかく海の側では今スマホはどこにあるのかということをイメージすること。それだけで不意の水没をしてしまわない確率は上がると思います。

2、ジップロックなどに入れたからと過信しない。
防水ケース、ジップロックなどに入れたから波打ち際や船の甲板に「荷物と一緒に置いて大丈夫」と言う過信は危険です。口を閉め忘れ中途半端に開いていたりするととそこから水は入り込みます。(ジップロック式の防水ケースも販売されていますが、シーム(縫い目)が切れてしまうこともある様ですので、当店での取り扱いはしておりません。)

いずれにせよ海水から復旧率は真水よりは低くなってしまいますので、海近くに行かれる際には気をつけてください。
濡れてしまった際にも慌てず下手に乾かすことなどをせず、電源を入れたり充電をしてみたりということはもちろんしないで下さい。濡れたまま早めに当店へお持ち込みを。特に海水に落とされた場合はジップロックなどがあれば逆に流水でしばらく洗い流し、真水につけたままお持ち込みください。※海水の対処法は当店が最初に提案し始めた方法ですが、県内他店様も同じ様に話ているようです。海水に濡れた場合は一定の効果があるとの判断でしょう。

MacBook Pro Retina 13 基盤異常

MacBook Pro Retina 13の起動不良で那覇新都心からお持ち込み。
アップルマークが出たあと突然落ちてしまい起動しないとのこと。
最近この手の起動不良をみかけるようになりました。一昔まえには余り見たことのない不具合です。
キーの組み合わせでいろんな起動の仕方が選べますが、自己診断モードすら立ち上がらないのはちょっと心配です。
SSD不良で済めばよいのですが最悪は基盤交換が必要になるかも知れません。
おそらくGPUあたりかどこかのハンダにヒビが入ってしまっているのだろうと思いますが、
鉛フリーハンダになって確実に同様の故障は増えているかも知れません。
鉛フリーはんだの採用により浮上した新たな技術課題
さて購入日を聞いてみると5月あたりで既にメーカー保証が切れている可能性があります。
うーんソニータイマーならぬAPPLEタイマーか!!!
などと考えながら、お客様に確認すると「延長保証には入っていない」とのこと。
いやいやと念のため調べてみるとなんと保証に加入済みでした。
とりあえず修理に関しての心配はなくなりました。
本体の修理自体は保証対応になりますが、修理内容によってはデータが消去される場合もあります。
お客様はデータも残したいとのことでしたので、
内部SSDを取り出してデータを確認すると特に損傷は無く問題無くデータ救出ができました。(写真)


メーカーでは基盤ごとの交換になるでしょう。AppleCareはちょっと高めですが入っていて良かったですね。ホント。
過去13インチ、15インチ共に今回と似たような症状が起きるGPU(グラフィックチップ)周りの故障が多くありました。
今回のような新機種でも依然同様なシビアな故障が起きるようであれば、
Appleのラップトップは何某かの延長保証に入っておいた方が良さそうです。
あと特にラップトップの寿命を長持ちさせるためには、
当たり前の様ですがまずは強い衝撃を与えないこと。
あまり極端に熱くならないように底面を浮かす、USBファンなどで風を送るなど、
冷却しながら使うといいかと思います。(といっても起きるときには起きちゃうと思いますが。)
ご利用ありがとうございました。
当店でもさらに安心保証付きの新品販売をしております。
お気軽にお尋ねください。

iPhone 6 液晶画面交換

「データはなくなったりしませんよね?」と不安そうに沖縄市からご来店、お持ち込みです。
「電源を落として作業は行いますので、通常データには触れることはありません。」とお伝えすると安心していただけました。
修理に入らせて頂きました。


本日も問題無く修理完了です。ご利用有り難うございました。

リンゴループからの脱出方法

※7月10日(日)は社員研修のため終日お休みです。
さて、リンゴループ…Appleロゴまで起動して画面が真っ暗になって、それを繰り返す悪名高き故障iPhoneが嘉手納からお持ち込みです。お客様はどうしても中からデータを取り出したいが、「Appleに相談しても、沖縄の正規店で相談してもダメだったんです」とのこと。
ハードに異常がなければ、復元などで起動できるまでは持って行けるとおもいますが、その場合データが消滅してしまいます。それでは意味が無いので、考えられる方法を試してみることにしました。
まずは起動不良の状況を確認します。Appleロゴの起動画面がずっと続いた後、勝手に終了して再起動しません。リンゴループというよりはバッテリー不良時の症状にも似ています。
最初にバッテリー交換をしてみましたが、動作は変わりません。ということは起動システムファイルの損傷なのかもしれません。再度電源を入れようにも入らないので、バッテリーをはずし付け直して起動スタンバイ。
次にホームボタンを押しながらコンピュータに接続して起動。うまくリカバリーモードに入ることができました。

この状態でiTunesで反応すれば、復元とアップデートが可能になります。復元だとデータは全部消えてしまうので、なんとか起動ファイルを正常にアップデート出来ればいいのですが、リカバリーモードでもできなければ、また別の方法で試してみるつもりで「アップデート」を押しました。(アップデートがうまくいかなくて、データがいらない場合は復元を選択しましょう)

後はアップデートがうまく行くことを祈りつつうまく起動するまで放置です。
他の作業をしつつ30分ほど後に覗いてみると、うれしいことに起動しておりました。無事修復成功です。
今回は割合簡単な方法で修復することができました。早速お客様にもお伝えすると「よかった〜!」とお喜びいただきました。
同様の症状でお困りの方は、コンピュータさえあれば、この手順で修復できる可能性があります。諦めずに一度お試しあれ。
コンピュータをお持ちで無い方、ご自分で試せない方や、このリカバリーモードでのアップデートでもうまく行かないという方は、どうぞお気軽にご相談ください。当店では軽度のiOS損傷による不具合の対処は3000円~5000円(税別)の価格帯で対応しております。

USBメモリは一時のデータ保管場所でしかありません

「USBが全く認識しなくなった」とお持ち込みです。正確には「USBメモリ」ですね。
豊見城市からのお客様です。

(特に壊れにくいメーカーはないとおもいますが、値段が安いのは壊れやすい傾向があるかと)
早速コンピュータにつないでもなんの反応もありません。専用ツールを使いデータの抜き出しです。
ツールでは続々データの痕跡をピックアップしてくれ、多少壊れている様なファイルも見受けられましたが、ほぼ全てのデータを復旧することができました。

USBメモリのみに重要なデータを置いている方も少なくないようです。たびたび似たような案件のご相談を受けますが、USBはあくまでもコンピュータから別のコンピュータにデータを持ち運ぶための一時のデータ保管場所とお考えいただくほうがよいと思います。今回は運良くデータを取り出す事ができましたが、毎回同様にうまくいくとは限りません。
ご利用ありがとうございました。