水没修理

あせらず濡れたままのiPhoneではやめにどうぞ

夏はなにかと水の近くにいることが多いからでしょうか、水没iPhoneをお持ち込みいただくことが多いです。
ポケットにいれたまま海にはいってしまったとか、スコールにあって濡らしてしまった、なんてこともよく聞きます。

一旦水の中に入ると大抵、電源は落ちている状態だと思いますが、この時にひどいショートが起きていると既に復活できないiPhoneになっている可能性もあります。ただ、焦げが見えたからといって、復活しないかというと、そうでもなく、実際は目視だけではわからないのです。特に異常はないように見えるものを処置しても全く無反応ってのもあるんです。

過去、海で落として、乾かさず洗わず3ヶ月3ヶ月放置のiPhoneに処置を施して、通電してデータが取れたことがありました。その時は奇跡だ!なんて思いましたが、こればっかりは本当に運としかいいようがないと思います。
とはいえ、タイトルは最近ちょっと気になっていることを書きました。どうも濡れたまま持ち込まれたiPhoneの方が復旧率がかなりたかいということ。ご自分で密閉された容器に乾燥剤を入れてもってきたりするより、中が濡れたままの方が復旧率が高い。もしかしたら、濡らしてしまってからの時間が短いということだけなのかも知れませんが…このところは集中して「濡れたままiPhone」の方が復旧しています。

さて、今回お持ち込みされたお客様は、他店で一度、水没点検で出されたお客様でした。しばらく使えていたモノの、ある朝「SIMなし」表示が出てからは電波を拾ってないということですから電話もLINEもメールも出来なくなったとのこと。


水没だけはあまり急ぐとよい結果がでませんので、1日お預かりで対応しています。ただ残念ながらそれでもやはり直らない場合はあります。なので、当店で新たに処置を施しても直らない可能性があることを伝え、ご了解をいただいてから作業に入らせて頂きました。
さて処置が済んで翌日、iPhoneの左上に「SIMなし」ではなく、きちんと「SoftBank」と出た時は私もホッとしました。
ただ、今回の復旧が一時的なものではないことを祈りますが、またいつおかしくならないという保証はできません。データのバックアップは常に必要です。
正規店による本体取替修理だとiPhoneの中にあるデータは全て無くなってしまいます。データだけでも救出したいというお客様は、ご利用をご検討下さい。
※8月17日(日)18日(月)の両日は終日お休みとなります。修理のご依頼、修理完了品のお受け取りはお早めにお願いいたします。

水没後の対応が明暗を分ける?

海水への水没が3件ありました。一勝二敗でした。(電源が入る所までであれば二勝一敗なんですが)
もしかしたら水没後の対応が明暗を分けたかもしれませんので書いておきます。


AのiPhone5は海水につかって3日程度、電源も入れずほぼ何もしない状態。この方がいちばん見た目は汚かったです。
=>内部はサビでひどく洗浄後、画面表示は出来ませんでしたが、最終的にデータは吸い出しできました。お子さんの誕生からの写真が入っていたとのこと。とてもお喜びいただきました。

BのiPhone5sは防水ケースに少量、海水が侵入。その後、中の水分を飛ばそうと振ったあと1週間放置。電源が入らなくなった。
=>内部はそこまで錆びが入っている状態ではありませんでしたが、何より振ってしまったこと、1週間放置が悪かったかも知れませんね。復旧不可でした。
CのiPhone5sは海水につかった後、電源を入れてしまった。6時間程度、ビニールに乾燥剤と一緒にしてお持ち込み。
=>海水は少量で、表面はきれいだったのですが、裏側を表面張力で垂れて内部基盤にショート痕がありました。最終的には電源は入りましたが、起動不良でリカバリーループになってしまいました。こうなると正常起動できずデータの抜き出しができません。おそらくリセットはできますが、それをやってしまうとデータが消えてしまうので意味がありません。水没後に電源を入れてしまったことがリカバリーループの原因だと思います。残念です。
夏は毎日水没の問い合わせをいただいております。当店では本体を全てバラして、状況、部品により、洗浄などの処置を個別に変えて対応しています。
また、防水ケースは値段に関係無く、海水や水と隣り合っている状況ですから、うっかりヒューマンエラーで水は侵入してしまいます。どうぞお気を付け下さい。
海水で濡らしてしまったら、とにかく電源入れないというのが重要です。

iPhoneをコーヒーに浸けてしまった

iPhoneから初投稿です。
iPhoneをコーヒーにつけてしまったお客様がご来店。車のカップホルダーにあるコーヒーカップに入れてそのままにしてしまったそうです。
中を開けると下部だけが浸かった様子ですが、毛細管現象で液晶ウラ上部までコーヒーで濡れてました。
と言うことで全体洗浄です。洗浄機から取り出した直後の写真

きれいに乾燥を行い組み直して完了です。無事電源と入りました。

海水に浸かってしまった場合

沖縄も夏本番に向けて陽射しが強くなってきました。海の季節がやってきますね。携帯は海水につけないように夏に向けてご注意下さい。それでも海水につけてしまった場合は下記をご参考にして下さい。

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<少量の海水に濡れた場合(濡れても電源が入っている場合)>の対処として
1 海水を落とすために洗って欲しいところですが、濡れ方の具合を見て、全部が濡れてないのであれば、本体を振ったりせず、電源を切る。
2 できるだけ早めにお持ち込み頂く。
<全体が海水に浸かってしまった場合(濡れて電源が落ちている場合)>の対処として
1 海水に濡れているうちに、流水(精製水などがあればそちらで)で海水を洗い落とす。とにかく塩分が大敵です。
2 手元に乾燥剤などなく、数時間以内に当店に持ち込み頂けるのであれば、酸化が進まないよう真水(できれば精製水ですが、水道水でもOK)につけたままお持ち込みいただく。
3 翌日以降のお持ち込みになる場合は、落とした直後に洗う手順は同様ですが、洗面器などので流水に数分程度浸し、塩抜きを十分に行えたと判断したら、乾燥剤を入れたジップロック(ビニール袋一杯のお米でも同様の効果がある様です)などに移して、お持ち込みいただく。
ただ洗うという作業において、これ以上濡らすのか濡らさないのかはお客様の判断になりますので、参考程度に聞いて頂ければと思います。どちらにせよとにかくできるだけ早く当店へお持ち込み頂くことが復旧の確率が高まることに違いはありません。
水没機に処置を施し、データ復旧できたときのお客様の笑顔。その笑顔見たさにいろいろ試行錯誤しております。

水没したら急いでお持ちいただいて、急がず待つのが吉です

「海に落としてしまって<iTunesにつないで>のマークが出たまま動かないんです」とのこと。この頃似たような事例のお持ち込みが複数あります。
お客様に詳しくお話をうかがうと、他店で洗浄措置はしてもらったものの、起動後はリカバリー画面で先へ進めず作業終了。持ち帰ったものの写真データ等をどうしてもとりだしたいお客様はメーカー交換することもできず、新たにiPhoneを買い求め、そのiPhoneをしばらく手元においていたそう。

今回だめもとで当店にお持ち込み頂きました。ある処置を施すことでリカバリーモードを抜けることができたので、この隙にデータの取り出しへ進むことができました。ただ残念ながらうまくデータを取れた後にはまたリカバリーモードから脱出ができなくなりました。危機一髪というか、ほんとに運が良かっただけなのかも知れませんが。
水没したけどデータがとても大事で復旧したい方はどうぞ当店までお持ち下さい。特に水没点検復旧やバックアップに関しては、全国の系列店舗スタッフで情報交換を行い技術力アップをしております。当店は30分、1時間でお返しすることは出来ませんが、最低1日のお預かりで丁寧な作業でデータ救出を目指します。
水没技術の「スマフォドクター」グループ系列店は国際通り近く浮島通り沿いの1店舗のみです。お間違えのないように。
以下、当店の過去記事をご覧下さい。
スマフォドクターiPhone水没修理