
「突然ピーという音が鳴って、コンピュータがさわれなくなり、その時にここに電話をしてくださいという番号にかけて、しばらく指示に従って操作をしていました…途中で怪しいと思い先方と繋がったまま、固定電話で警察に聞いてみたのですが…詐欺にあったかもしれません。」とお持ち込みです。
警察からは「それは詐欺なので、電話を切ってコンピュータの電源を落として、コンピュータの専門店に相談してください」と言われたとのこと。
さて電源入れてみましょう。
強制的に電源を落としたとのことで、正常に起動しなくなっています。そのまま修復がうまくいかない多くの場合、内臓ドライブがおかしくなっていることがあります。
おそらくパラメータが正常ではないと考えられること、動作不良を起こしていること、などからSSD異常を前提にまずは新しいSSDへユーザーデータ復旧を進めます。データが重要な場合はこの方法が良いです。
Windowsも正常起動しました。起動後は前回強制終了したままの画面が出てきました。
以前にも同様のサポート詐欺にあった件がありましたね。
ブラウザで開かれていた一つにWebサイトに
geek_typer|
がありました。
キーボードをランダムに押すと、画面がいろいろ勝手に動いて、ハッキング成功!みたいな画面が出てきます。楽しいですね。犯人がこれを使って「何かをやられています!」とでも言ったのかもしれませんね。
で、またしてもハンサムマンがいました。あれさっきSTEVEって書いてましたけど。
いかにもAIっぽい顔ですが、この人実在しますか?
カタコトの日本語を話す電話口の相手はこの顔なのか?と怪しんだお客様。そりゃ「話がわからないので日本人に代わってください」って言っちゃいますよね。そうすると向こうの電話口からは「日本人は今忙しいから出れません」と言ったとか。コントの様です。
いや、これは犯罪なので、コントとは不謹慎ですね。失礼。
この後一通り、アンチウイルスツールなどを使い、念のためチェックを行なって完了です。お客様に聞くとクレカも全て作り直したとのこと。その方がよいでしょう。
ご利用ありがとうございました。