ドイツから日本に長期滞在中のお客様、コップの水をキートップにこぼしてしまい動作しなくなったとお持ち込みです。数週間後には沖縄を離れるそうですが…
電源は入りますが、起動までたどり着かない様です。BIOS画面をみたかったのですが、本体側キーボードはちっとも反応しません。キートップの上にこぼしたとのことでしたのでその周りが死んでるかもしれません。
外部キーボードを接続してBIOS起動がいけるかどうか再度試しますとうまくいきました。テストモードがありましたので、ドライブのチェックをしますと、正常なのが確認できました。
HDDは正常の様です。
ではなぜ起動しないのでしょうか。
よくわかりませんので、分解してみましょう。
ゴムキャップなどで隠されたネジをはずしつつ、分解していきます。
なるほどドライブベイが二個ありました。
起動用のSSDが損傷したと思われます。
左側からM.2 SSDベイ、真ん中メモリスロット、右側にHDDベイ
M.2 SSDを外して、別のPCに接続してみましたが、やはり壊れている様で反応がありません。
とりあえず外部起動でチェック
USBのUbuntuから起動を試したところ、問題なく起動しました。
Ubuntuでの起動。
本体側は大丈夫そうですが、この状態でもキーボードは反応しませんので、部品を交換する必要はありそうです。ただしHP OMENのキートップ部品を交換するとなるとまずは取り寄せに時間がかかります。旅行中はどうしても手元にマシンがないと困るとのことでしたので、キーボードは後日ワイヤレス接続の外付けを買ってもらうことにして、まずはSSDを交換してWindowsでの正常起動を目指すことになりました。
ということで、正常なM.2 SSDに取り替えます。
SSDを入れ替えました。
WIndows 10をインストール後、HP Support Assistantを使ってドライバーなどを当てていきます。
HPサイトにてシリアルなどを入れると該当機種のダウンロードページに進みます。
ドイツ語はわからないので英語設定で作業を進め、一通り改善できましたので報告すると、メモリー増設もしたいとのこと。水濡れで壊れたのは、キーボードとSSDだけだといいのですが、その辺りの了解を得ながら可能な限りお客さまのご要望に応えていきます。😀
メモリー増設後、チェック。
メモリーチェックも全てパスです。
これで一通り終わりましたので、Windows 10にドイツ言語をインストールして全て完了です。
ご利用ありがとうございました。
