「母が使っているのですが、バッテリーが中で膨張しているようでパッドも押せないのです」と那覇市田原のお得意様からのご相談。
Spectre x360は画面がぐるっと回ってタブレットの様にもなるタッチパネル搭載PCですね。個人的には好きなPCです。はじめて見る人には電源スイッチの場所は探せないのではないでしょうか。)^o^(
キートップやリアパネルが膨らむ程、バッテリーが膨張してきている様なので裏蓋を開けます。まずはネジの上にあるゴム足を剥ぐ必要がありますが、
このモデルのゴム足は切れやすいので要注意です。
気を付けましたが劣化もあり、切れてしまったので新品に交換します。)^o^(
ネジは前後ゴム足の下と、再度の左右2箇所。
バッテリーの型式特定して手配をします。
届いたバッテリーコネクタのケーブルが写真の様に逆向きにクセがついていました。ちょっとだけ注意です。
あとはバッテリーのキャリブレーション、その他動作チェックです。
ここで少し気になる事が。
i7なのに動作がもっさりしています。
ツールを使って調べてもウイルスらしきものも入ってない様でしたが、原因は何かを探っていると本体の発熱がどうも速い。ツールを使って調べるとCPUが80度越え、SSDも60度越えで常時かなりホットな数値。CPUは温度が高くなると速度を落とすようになっていますのでこのせいですね。
日常こんな温度で動作するということは、
バッテリーにも悪影響があった可能性が。
少し調べるとそもそもこのモデルはすぐに熱くなると言われている様ですが、どうも冷却ファンの回転が始まる設定が遅めの様です。ノートPCでは強制的にファンを回すツールもない(見たこと無い)ので、HP製の何かないのか探したところ、HP Command Center の中にサーマルプロファイルという項目があることを発見。3種類あって現在はHP推奨になっていました。
HP推奨 システムのパフォーマンスおよび温度を最適化します。
パフォーマンス CPU使用率の高いソフトウェアに最適です。
快適 デバイスを触ると暖かい場合に最適です。
このHP推奨という初期設定があまりよろしく無いかも知れませんね。早速「快適」を選択したところ、温度もみるみる下がり、キビキビと動作するようになりました。一安心です。
一方、下記は常にファンが回転してしまう場合の対策のページ、BIOSアップデートなどの情報です。放熱・冷却問題はPCの宿痾ですね。
HP Spectre 13およびSpectre 15 x360コンバーチブルPC – 冷却ファンが常に動作
こちらにて完了です。
CPUの発熱が速くスペックの割には遅く感じたことを話すと「私も思っていました」とのことでしたので、上記の設定などを触ってみて下さいと話してお渡しさせて頂きました。
ご利用ありがとうございました。