「レインボーカーソルがたびたび回るのでメモリ増設をしたい。」とお電話でお問い合せ頂きました。
お電話頂いた後、詳細なスペックなどのスクショを送って頂きメールにてやり取りさせて頂きました。
お客様は主にはLogic Pro(音楽ソフト)をお使いとの事。音楽ソフトはトラック数を増やすとメモリが足りない場合にブツブツ音飛びなどが発生する恐れがありますので、メモリは潤沢にある方が望ましいです(8GBでは少ない。現行M1 Macはメモリの増設ができないタイプとなっています、ご注意下さい)。
またレインボーカーソルが出るのはディスクの速度が遅いせいもあるので、SSDへの換装をお薦めしたところ、ご了承いただきました。
メモリ増設は基板をはずす必要がありますので分解して行きます。
FusionDriveからSATA SSDに交換して行きます。
32GBのSSDは容量的にもあまり意味をなさないので、取り外します。
さて、SATAベイに新しいSSDを入れましたので、次はユーザーデータの移行を行います。今回はFusionDriveなので、TimeMachineディスクをご用意して頂きました。
あれ?
このまま復元を進めてみましたが、
起動しないiMacとなってしまいました
よくわからないエラーですね。やはりCatalinaになっていたのはおかしかったようです。この後Montereyで上書きしても正常動作することはありませんでしたので、一からやり方を変えることにします。
先にMontereyをインストールして、TimeMachineディスクからデータを移していきます。
Montereyの初回起動時
正常に起動しています。
ということはTimeMachineのバックアップも
Monterey 12.4だったのだと思いますが…
今回試した2回目の手順ならその不明なエラーも関係ないのでそのまま進めて無事作業完了です。これ普通のユーザーには少し厄介なバグですね。預かったTimeMachineは一度初期化してとり直すか、別にHDDを用意した方が良いのかも。
FusionDriveとSSDの速度比較
上記の数値をみますとFusionDriveのトップスピードはSSDの3倍以上出ていますが、SSDはまんべんなく速いですね。
当初お預かり時のFusionDriveの動作にはそこまでの速度低下は感じませんでしたが、下記の比較動画ではSSDはFusionDriveの半分程度の速度で起動していることが分かります。
メモリを増設したことも合わせますと、LogicProでもキビキビと動作するものと思います。
こちらで作業完了です。
ご利用ありがとうございました。