iMac 27-inch Late 2012 使用していると速度が落ちる… ファン漏電 基板破損 修理

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最初は「動作がかなり緩慢になって使い物にならない」との理由でお持ち込み。10.13でしたので、その原因により動作が遅くなったのだろうと考え、SSDへの交換をご提案しました…

ただ、SSDに交換後、起動すると直後は問題ありませんが、しばらく使っていると動作がかなり遅くなってしまいます。ですが、フリーズはせず動作を続けます。なんとなくCPUに高負荷がかかっている様な…。

アクティビティモニタで動作を見ていくと、やはり高負荷がかかっているようです。???

重い演算などは何もさせていないのですが…

kernel_taskが951%!

kernel_taskが951%!

と、あちこち考えを巡らせていると、ファンが微動だにしていないことに気づきました。回っていません。

もしかしたらファンを検知をできず発熱暴走しないように、CPU速度が低下しているのかもしれません。早速、正常動作するファン部品に付け替えて見ましたが、なんの反応もありません。うーん、基板側のファン関連回路がおかしい可能性がでてきました。

全分解し基板を取りだしチェックすることにしました。

基板裏側に焼け焦げている部分を発見

調べてみるとビンゴ!ファンを回すための回路だと言うことがわかりました。

この部分の損傷によりファンが回ってなかったようです。

ファンのコネクタのウラになるので全分解が必要です。

ファンのコネクタのウラになるので全分解が必要です。

 

基板ウラの赤丸の部分

基板ウラの赤丸の部分

原因はなんでしょう?

焼け焦げたマシンから取り外したファンの抵抗値を測って正常動作品の抵抗値と比べるとかなり低い抵抗値です。どうやらファンが漏電していた可能性が高いです。

ファンが漏電しているせいで一度に大きい電流が流れてしまい、ファン関連回路が焦げてしまったようです。本体は問題無く動作はしていますし、同型機種で同様の不具合はあまり聞いた事がないので気づくのがおそくなってしまいました。いや、まだまだ修行がたりませぬ。

念のためファンも分解してみましたが、目視では異常があるかどうかは判別つきませんでした。壊れたファンに時間はかけていられません。ファン部品は比較的安いので、新品と交換していくことにしました。

ファンを分解した所

ファンを分解した所

通常は基板交換という修理対処になりますが、今回は損傷箇所がはっきりとわかりましたので、焼け焦げたチップ部品を交換することで対応します。

焦げた部品を取り除くと基板上のパターンが剝げるほどの損傷でちょっとびっくりしました。

同じ回路から結線し作業は無事完了。(写真取り忘れ)

起動すると新しいファンも回転をはじめ、他の動作にも問題はみられません。念のため全てのハードウェアチェックをしても問題有りません。取り替えたSSD本来の速度できびきび動く様になりました。

これにて一件落着です。ご利用ありがとうございました。

Due to the leakage of cooling fans, the board chips were burned, and although they started up, the speed had decreased.

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