朝一に「海に落としてお店のホームページをみたら、水で洗ったら良い場合もあるっていうので洗ってみたんですけど…直りますか?」とお持ち込みです。
海の季節、暖かくなると水没が増えてきますね。
今回のお客様は防水ケースをご使用になったということでしたが、
使っていたのは案の定、チャック式ビニールの防水ケース。
ビニールタイプの防水ケースを使用しての水没かなり多いです。ご注意下さい。
さて、お客様が水で洗ったのは、有る程度時間が経過してからとのことなので、
一度中が乾いてしまっていると意味をなさないかもしれませんが、分解して見ていきましょう。
開けて見ると残念ながら、あちらこちらに塩の固着がみられ。サビも出てきていきました。
お客様は「できればそのまま使いたい」とのことでしたが、
この状態ですと部品交換などが必要になると思われ、お薦めできません。
そのことをお伝えすると「最低データ取り出しができれば良い、ただ4時間後くらいには帰るんです」とのことでしたので
急ぎ対処をすすめていきます。
基板をはずし、上部金属版を全てはずして、専用の洗浄剤と洗浄機を使い洗浄していきます。
仕上げに目視で不純物を取り除いた後、ショート箇所がないかの確認をして、電源を通常投入しますと無事起動しました。
今回お客様は
「落としてからすぐに電源を切った」
ということでしたので、それが功を奏したと思います。
おかげで比較的はやく対処ができます。
ということで、無事データも救出することができました。
USBメモリにデータを入れて帰りの飛行機に間に合うお時間にはお返しすることができました。
ご利用ありがとうございました。