「2017年版MacBook AirのOSアップデート中にエラーが出て、起動ディスク選択になります。アップデート前のタイムカプセルのバックアップはありません。以前のOSの、最悪初期状態に戻せますでしょうか?」とメールにてお問い合せ頂きました。
どういう状態か想像がつきませんでしたが、お持ち込み後拝見しますとちょっと不思議な状態。
Big Surへのアップデートがうまくいってない様です。お客様曰く「アップデートする前、確かデータがいっぱいという表示が出ていたんですが」とのこと。データの空きが少ないまま強行したせいでフリーズしているのかも知れませんね。OSXの古いバージョンではこういうエラーはあまり無かった様に思いますが、Big Surではディスク周りで結構いろんな不具合でてますね。
さて、まずはOPTION押し下げで、Big Sur外部起動USBディスクで起動。強制的にシステムを上書きできるか試して見たところ、なんと同じ画面になりました。
Big Sur の呪いのような
この状態でもまだデータは取れる可能性はあるかと思いますが、ただあまり費用はかけたくないとのことでしたので、データ消去の承諾をもらい、引き続き初期化できるかどうか試していくことにします。
Big Sur起動ディスクでは同じフリーズ画面になることは確認出来ました。こういう場合、違うバージョンのシステムで起動すると大丈夫だったりしますので、試して見ましょう。一つ前のCatalinaで外部起動を目指した所、
今度は正常リカバリー画面で起動しました。
早速ディスクユーティリティでディスクの状態を除いてみましょう。
APFSのData領域が二つあって、ラベル名もなんだかおかしいですね。一時的にUpdate領域を作ってそこからアップデート作業をしていたということでしょうか。
内蔵ディスクの全ての領域を初期化することに成功しましたので、そのまま10.15 Catalinaを入れていくことにします。
やっと正常に起動する画面を見ることができました。最悪初期状態(発売時のバージョンは10.12 Sierra)をご希望とのことでしたが、引き続きBig Surへのアップデートを行っていきます。
4〜50分程度の待ち時間を経て無事完了です。
データがいっぱいな時にはアップデートは避けた方が良いです。アップデート作業は当然リスクも高いので、先に必ずバックアップを取るように心がけてください。
またこの機種もディスクは基板直付けですので、常日頃からTimeMachine機能を使ってのバックアップされることをお薦めします。
ご利用ありがとうございました。