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MacBook Pro15 Mid 2010のビデオ出力異常でお持ち込み。映像を再生すると色抜けした感じの表示になるか、カーネルパニックでフリーズ、ひどいときにはGPUに負荷をかけるといきなりシャットダウンしてしまう症状が出ます。
正常動作時にも全体的に画面解像度が粗い表示
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すぐにカーネルパニックになってしまいます。
このような症状のときは、マザーボード交換が常です。以前MacBook Pro 15はGPU周りの不具合で、アップルのリコール対象になっていましたが、調べるとこの機種は今は対応していませんでした。(2017年10月現在2012、2013年モデルはまだ対応している様です。以下リンク参照)
MacBook Pro ビデオの問題に対するリペアエクステンションプログラム
今回は正常な基板へと交換するか、GPUのリボールという作業が必要になるかもしれません。
GPUパニックという症状
マシンをお持込いただいたお客様からの情報で、同様の症状だと、一部コンデンサを交換すると改善する可能性があるとのこと。巷ではGPUパニックと呼ばれている様でした。いやはや何とも不勉強でお恥ずかしい限りです。
頂いた情報をもとにさらに調査をしたところ、同様の故障事例の場合だとこの施術で成功例もある様でした。
基板異常の対処としては、回路図と照らし合わせて基板をチェックし故障箇所を特定していく作業が必要ですが、時間のかかる作業になることから、今回は原因となっていると思われる箇所のコンデンサを交換することで試験的に対応してみることにしました。
部品到着しました
コンデンサ交換作業にとりかかります。表面実装されたチップの取り外し、取り付けなどは、最低限ハンダづけの正しい基礎知識と経験が必要です。
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裏蓋をはずしたところ
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純正パーツのコンデンサより良品にて交換完了です。
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正常動作しています
動作確認も終わり、ご本人に動作チェックをしていただいた際、
「問題ないです!なおってます!このマシンはとても稼いでくれたので、とくに思い入れがあって…!」と、
とてもお喜び頂きました。
今回はお客様から頂いたありがたい情報もありまして改善することができました。
ご利用ありがとうございました。
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