購入から年数の経ったマシンはあちこち不具合が出て来るのは、しょうがないことかも知れません。
今回は当店にお持ち込みいただくMacで、多いと思われるハード不良で起きる自然故障の内容(物理的破損は除きます)を、部品交換で修理可能なもの、基板交換が必要なものに分けて、多いと思われる順に備忘録的に整理してみます。
部品交換で修理可能と思われる不具合
1、HDDクラッシュ
・Appleマークまでは出るが、それ以上進まない
・起動はするが使っているとフリーズする
・ハテナマークが出る(重度の可能性高いです)
HDD(ハードディスク)は、モーター駆動で回転し続けているわけですから比較的劣化しやすい部品かと思います。当店ではデータの取り出し、復旧などは部品交換サービス料内にて対応しています(重度障害除く)。
2、バッテリー劣化による起動不良
・昨日まで使えていたがいきなり電源が入らなくなった
・使わないでしばらく置いておいたら起動しなくなっていた
など、大抵2〜3年以降起きると思われる不具合ですが、適合在庫があれば当日交換対応も可能です。ラップトップだけではなく、デスクトップでも起きる可能性があります。
3、キーボード、トラックパッド異常(ラップトップのみ)
・入力ができない、カーソルが動かなくなった
基板に異常が無い限りは単純に劣化しているだけですので、ほぼ交換にて対応可能です。
4、GPU不良
・画面がちらつく、線が入る
・フリーズする
・電源が入らない
GPUチップと本体基板との間にヒビが入ったことで起きる導通不良が原因だと思われます。ここだけの不具合であれば、GPUボードになっているものはGPUボードの交換、もしくは基板上の不良GPUを新しいGPUを鉛ハンダで付け直すことによって修理可能です。コンピュータ全般で起きやすい不具合です。
5、メモリ異常
・起動時にビープ音がなる
メモリを交換することで対応可能です。ただしスロット異常(ラップトップが多い →後述)の場合もあります。
6、冷却不足で落ちる。
・起動はするがしばらくすると電源が落ちる。
内部にたまったほこりのせいで冷却が不十分になり突然落ちることがあります。内部清掃で改善する場合もありますが、ファンが回っていない場合には交換が必要です。
基板交換が必要と思われる不具合
1、サビによる腐食
・起動しない
水濡れや、そうでなくても内部にたまったホコリに水気が残ることでサビが発生し腐食することがあります。基板上で腐食しているチップのみの交換で改善する場合もありますが、症状が出る際には基板まで腐食していることも多いです。原因特定が困難な場合にはより多くの時間が必要となりますので基板交換が早く確実な対応となります。
2、メモリスロット異常
・起動時にビープ音がなる
基板交換でのみ対応可能です。MacBookシリーズではメモリスロット周辺の不具合もかなり多いです。Memory slot repairなどで検索すると、スロット部のネジの開け閉めで改善するという情報などもありますが、ほぼたまたま改善するだけで、根本的な解決にはならないでしょう。
大抵は目視でわかる不良などは無い場合が多いですが、メモリスロット内の1ピンに腐食がある例もございました。メモリを交換する際についてしまったホコリ、汚れ、水気などによる腐食だと思われます。
以上、MacもWindowsも基本は同じコンピュータですからこれまで述べた不具合は起きていますし、上げた以外の理由による不具合ももちろんございます。
コンピュータも長くつきあうほど自然と愛着が涌いてきますよね。当店は可能な限りより早く修理対応ができることを日夜、目指しています。お気軽にお問い合せ下さいませ。