ネットから「サーフェスプロ、電源はつくが起動しない。」とお持ち込みのご予約を頂きました。
お持ち頂き起動しますと、Windowsマークの起動画面が出るだけで、その下のグルグルも回らずいつまで経っても起動が始まりません。ふと気づくと右下に画像の様なマークが出ています。
一度メーカーに問い合わせたところ66000円の修理費がかかると言われたとのこと。Mirosoftでの対応はおそらく整備品との本体交換の価格だと思われます。(Mirosoftに限らず有る程度古い機種は大抵新品ではない場合が多いので要注意です。)
内蔵ディスクからの起動をあきらめ、USBで起動させて内部を覗いてみることにします。データは消してもよいとのことでしたので、消去後リカバリーを目指します。
まずはUFEI画面でUSBからの起動ができるように設定が必要です。UFEI(BIOS)画面を出すには、音量ボタン上を押しっぱなしで電源を押します。(電源は離す)通常であればすぐに画面が出ますが、またしても内蔵ディスクからの確認になりました。少し待ちましたが、その後UFEIの画面が表示されました。
外部起動するためには起動デバイスの順番を下記の様に変更する必要があります。
これでUSBからの起動が出来るようにになりましたので、Surface用のリカバリーディスクを使って起動します。(下記リンク参照)
UFEI画面で内蔵ディスク(Internal Storage)のチェックを外してみましたが、やはり確認に行きますので時間がかかりました。少し待つと無事起動しました。メニューから修復などを試みてもどうも内蔵ディスクを確認できない様です。
内蔵ディスクを確認する
DOSプロンプトで確認します。
diskpart に入って、list volumeコマンドで見ますと、USB起動ディスクしか見えませんでした。
Microsoft Surface Data Eraser
という消去専用ツールがありましたのでこちらを使って消去を試みてみましょう。
こうなると内部基板の修理が必要になりますが、メーカーより安価で動作挿せる何か別の手立てはないかを少し考えてご提案することになりました。
外部起動
内蔵ドライブが壊れたのなら、外部接続のSSDから起動して使用出来ないかテストしていきます。相変わらず起動時には少々時間がかかりますが、無事起動しました。
丸一日、動画再生などを行いつつ、操作なども問題無くできることも確認取れました。
おかしいのは内蔵ドライブのみであることがわかりました。
メーカーでの交換費用の半分以下の費用で動作させることができましたので、こちらでご提案を差し上げましたが、自然故障と言うこともあり完全な修理ではないので今回は買い換える方向ですすめたいとのこと。
当社では修理全般に保証をお付けはしておりますが、使用していてドライブ以外もおかしくなる可能性はゼロではありません。また当方で基板修理で改善する可能性もありますが、分解に画面破損(ステッカーで貼り付けされている)のリスクがあるSurfaceですので最終的な費用がメーカーの交換対応とあまり変わらないとなれば、やむを得ない選択だと思われます。
さて、ここまでのチェック費用を頂いてこちらにて完了となりました。
Surfaceの内蔵ドライブが認識できなくなった場合にご自身でダメもとで試す方法としてはアリだと思います。
ご利用ありがとうございました。