お世話になっております那覇市小禄の企業様より「先日ディスクを入れ替えたばかりのNASが動かなくなった」とご連絡を頂きました。
ファンがまわったりするだけで、うんともすんとも言わなくなってしまった3年目のSynology 218+。分解して見ていきましょう。
この時点でHDDをカートリッジから外すと、ディスク番号がわからなくなります。
心配性+健忘症な私はHDD本体に「1」「2」などどマーカーで書いておくことをお薦めします。
3年目で筐体フレームに錆がちらほら。お客様には置き場所について再検討してもらう様お伝えすることにします。
全体的に汚れが見えましたので洗浄して目視でチェックしましたが、フレームの錆のような特に目立つ異常はありませんでした。再度組み上げてみましたが、電源反応はありますがやはり動きません。これ以上は情報がないため修理は難しいです。
この後、Synology社に故障内容を伝え修理ができないものか相談しました。
Synology NAS 本体の不具合が考えられる場合の確認手順
まずは本体の不具合をチェックする方法についての案内をもらいました。チェックをしましたがどのようにしても正常動作することはありませんでした。
NAS本体 (マザーボード) の不具合の確認
以下がNAS本体 (マザーボード) の診断手順となります。
- 電源LEDが消灯し、電源がオフになっていることをご確認ください。
- NAS (DS218+) にEthernetケーブルや外部デバイス、拡張ユニットが接続されている場合は、すべて取り外してください。
- 電源プラグを抜き、搭載してある全てのドライブ (HDD/SSD) を取り出してください。
- 取り出したHDDは、NAS本体のドライブ番号を判別できる目印を付けるなどご配慮ください。他のNASにHDD移行を行う場合は、同じ順番でHDDを搭載する必要があります。
- NASに追加のメモリ モジュールが取り付けられている場合、全て取り外します。
- 仮にお客様にて他社製メモリを使用された場合には、弊社では完全な製品保証およびテクニカルサポートを提供できませんことにご留意ください。
- システム メモリのインストールまたは容量の拡張について要件がありますか? | Synology Inc.
https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/tutorial/Compatibility_Peripherals/Are_there_any_requirements_for_installing_or_expanding_system_memory_capacity
- SYNOLOGY, INC. 限定製品保証
https://www.synology.com/ja-jp/company/legal/warranty
- システム メモリのインストールまたは容量の拡張について要件がありますか? | Synology Inc.
- 仮にお客様にて他社製メモリを使用された場合には、弊社では完全な製品保証およびテクニカルサポートを提供できませんことにご留意ください。
- 安定した給電となるよう、現在とは異なる電源に電源プラグを直接接続し、NAS (DS218+) にも電源プラグを接続してください。
- NASに付属の電源コードをご使用ください。
- NAS (DS218+) の電源LEDが消灯し、電源がオフになっていることを再度ご確認ください。
- 電源ボタンを押します。
- 1分以内に大きなビープ音が聞こえ、電源 LED が青く点灯する場合、本体は機能しています。
- 電源 LED が20分以上青く点滅し続ける、もしくは電源 LED が点灯しない場合、NAS本体に不具合があります。
下記画像の 6 が電源ボタン (電源LED) となります。
Synology製品の保証請求を行う方法を教えてください。
引き続き修理、交換の交渉をしましたが結論として保証期間が切れているものに関しては対応していないとのこと。
保証期間内のNASに対する交換修理の費用についてのご質問として承ります。
保証期間内に、通常の使用方法にて故障したNASに対する弊社の交換修理は、無償にて提供させていただいております。
保証の対象となるNASについては、ご案内しました「SYNOLOGY, INC. 限定製品保証」を参照ください。
交換修理の際の送料につきましては、日本国内でお買い求めいただきました弊社製品はSynologyダイレクトパートナーにて「交換修理」を受け付けており、国内のSynologyダイレクトパートナーにご依頼いただきますと、台湾への輸送費はお客様のご負担にはなりません。
お客様からSynologyダイレクトパートナーまでの送料につきましては、各NASの製品保証書に記載されているSynologyダイレクトパートナーにお客様からご確認いただくこととなります。
壊れるにしても2年ちょっとは早すぎる(でも壊れるんなら2年の保証期間内に壊れて欲しいと思いつつ)ことを伝えつつ、最終的には買い換えを勧められました。
また「+」シリーズは費用が安い下位シリーズとは互換性がないとのことでしたので、担当に勧められた同シリーズ後継機220+に買い換えることとなりました。
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さて、Synology DS220+が到着しましたので、DS218+に搭載していたHDDx 2台を移植していきます。
218+に入っていた時と同じHDD番号の通りで移植する必要があります。
当たり前ですが、古いカートリッジから新しいカートリッジに変更する時、混同しないよう1台1台やってください。
システムパーティションへのアクセスに失敗しました…
ディスク2個とも新しいものに変更しているので、劣化は最小限度でしょう。修復で対応します。
操作タブから「修復」を選びます。
この作業が終わると、無事元通りのデータで復旧することが出来ました。
データバックアップでより安心を得られるためのRaid式データストレージ使用だと思います。今回の様にHDD側ではなくNAS本体側が壊れるとはユーザーとしては中々厳しいですね。「機械は壊れる」ということでしょう。
ただ、ちょっと気になったのは壊れる寸前の218+は、少しの間を置いて2台のHDDを交換しているということ。もとのDS218+でディスク交換表示が出ていた時、すでに本体側もおかしくなり始めていたのかもしれません。2年ほどでWD Red NAS Hard Drive(Raid様で信頼性が高い)HDD2台が壊れるというのはちょっと首を傾げたくはなります。
おかしくなった本体がHDDを壊してしまったりするのでしょうか。だとするとかなり良くないですね。念のため交換前の古いディスクを簡単にチェックしたところ1台は異常、1台は正常と出ました。
SynologyなどのRaid NASを使っている場合でもデータ保全は100%ではないというお話。HDD側だけではなく本体側が壊れる場合も想定した運用が望まれます。今回のDS220+は2年のメーカー保証のみでそれ以上は延長不可のモデルです。(上位機種は延長保証がある様です。)
これまで使い易いと考えSynology製ばかりをお薦めしておりましたが、新規導入の際にはQNAP製やその他メーカー製の本体保証も含めて検討した方がよさそうです。
>この後、Synology社に故障内容を伝え修理ができないものか相談しましたが対応していないとのこと。壊れるにしても2年ちょっとは早すぎることを伝えつつ、最終的には買い換えを進められました。
>また「+」シリーズは費用が安い下位シリーズとは互換性がないとのことでしたので、担当に進められた同シリーズ後継機220+に買い換えることとなりました。
初めまして。7月9日、先程DS218+が故障、検索してこちらに辿り着きました。
最初ステータスランプがオレンジに点滅。電源入れ直したらステータスランプが緑に点滅。HDD外しても同じ。
マザーボードが壊れたみたいです。
依頼受けた方と同じように先日HDDを入れ替えたばかりでショックですが、データもちょうど退避してるので、互換性がなくてもDS120Jにダウングレードしようと思います。
記事が参考に(修理不可の点と下位との互換性がない部分)なりました。
ありがとうございました。御礼。
T.Chubachi様 コメントありがとうございます。代表の城間と申します。同じDS218+の不具合とのこと、災難でしたね残念に思います。私も関連する情報を探したのですがあまりなくて、結果メーカーに尋ねましたが最終的に買い換えで対応することしかできませんでした。自身の記録を兼ねて書いたのですがご丁寧にお礼までいただき嬉しく思っています。この後メーカーとのやりとりを見直して、転載出来そうな部分は追記しようと思います。改めてコメントありがとうございました。
私も不具合が出て、Synologyに相手にしてもらえなかったので、仕方なく自分で治しました。
┐(´д`)┌
http://radech.gotdns.com/synology-ds1618/
ramen様 コメントありがとうございます。すごい技術をお持ちですね!尊敬します!