ふと、iPhone 11 Pro のテレビCMが流れているのを見てびっくりしました。
なんと!iPhone 11 Pro にスプリンクラーで水をかけている!
「基本iPhoneは防水ではないと思った方が良いです」と
常日頃お客様にも言っていますし、これまでもブログも何度となく書いてきました。メーカーからしてこういうCMをうつことは、ついこないだもXSで見たように日常的に何台も水没iPhoneを見ている当方としてはちょっと納得いきません。
全iPhoneの防水性能を比較してみたよ!11ProからApple Watchまで
上記のサイトによるとiPhone XSシリーズから
IP68
になっていて、見てみると新機種iPhone 11 も、11 Proも同じ等級。上記サイトによるとIP68というのは最上の等級の様です。ただし11 Proは以前の機種より防水性能が強化されているとのこと。ただ
当店ではIP68のiPhone XSの水没を何台も見てます。
なので、やはり疑念を持たざるを得ません。iPhoneが言うほど防水では無い理由は、XSまでの内部構造を見る限りすぐにわかります。
防水性能をうたう特に京セラTORQUEや富士通などの日本の機種
は充電口などの開口部にはかならずゴムパッキン付の蓋がついています。iPhoneにはそれが全くありません。それは小さな部品ですけど、大きな効果があると思われます。
防水性能をうたう機種を分解すると、ケースの合わさる場所にもゴムパッキンが使われ、水が侵入しないよう極力密閉される設計になっています。それもベストとはいいませんが、そこまでの構造のiPhoneは見たことありません。
iPhone XSシリーズまでの構造ですと、前後のケースが合わさる部分には、ただの薄く細いステッカーが貼られているだけです。それで機密性は少し高まるでしょうが、ゴムパッキンとは比較になりません。
実機を見てみないとわかりませんが、
新しいiPhone 11、11 ProもXSと変わらずIP68
ですし、過度に防水性能を期待してはいけない気はします。
CM最後の
スプリンクラーで水かけておいて、濡れて壊れた場合には保証は効きません。
って、何かおかしいと思うんですけど、ここもいわゆる自己責任ってことですよね。まあ、ここは他のメーカーの携帯も同じだと思います。世の中無茶くちゃする人がいますから笑
プールや海でザブザブ遊んで、iPhoneに水が侵入しなかったら、本当に運が良かったと考えるくらいがよいかも。
ついでにこれも見て下さい。
アップルのページの広告では、同じIP68等級のXSよりも優れてるということで
水も滴るいい性能。「最も優れた耐水性能を持つiPhone」
とされて「IP68等級」、「防沫性能」、「防塵性能」などについて、それぞれ説明されております。気になる所は赤字にしてみました。
IP68等級
水深4メートルで最大30分間の耐水性能 注4(下段)
4、iPhone 11 ProとiPhone 11 ProMaxは防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており、実験室の管理された条件下でのテストにより、IEC規格60529にもとづくIP68等級に適合しています(最大水深4メートルで最大30分間)。防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。iPhoneが濡れている場合は充電しないでください。クリーニングと乾燥の方法についてはユーザガイドをご覧ください。液体による損傷は保証の対象になりません。
防沫性能
コーヒー、紅茶、ジュースなどの液体でも
防塵性能
精密な設計が産んだ高い密閉性
一番大事なポイント。どこにも「防水」って言葉はない
んですね。ということで、
新機種iPhone 11 Proは、どうなんでしょうか。同じ等級でも、XSとノーマル11は水深2メートルで、11 Proは水深4メートルに強化されているとかってありなんでしょうか?等級がもういっぱいいっぱいなら、その尺度は使わず違うやつ使うしかないですよね…気になる所です。次は是非
米国国防総省が定めるMIL規格などを利用して欲しいです。
ところでiPhone 11 の液晶パーツ
ある部品屋さんから iPhone 11 6.1″ LCD assembly 液晶パーツであるという写真を貰いました。エッジが太いですね。IP67のXRと似ています。以下XR、XS Max、XS、Xと部品写真撮ってみました。
はやく分解して現物を見てみたいではありますが、まずは分解マニアのifixitに期待しておきますか。(^・^)
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