取引先企業様より「MacBook Pro 15 が終了が出来なくなった。動作も遅い」とご相談。
お預かりする前にバックアップをして貰いたかったのですが、TimeMachineでのバックアップも正常に進まないとのこと。外付けHDDとご一緒にお預かりすることになりました。
外付けHDDのチェックから
外付けHDDは×ですね。ただそれだけでは無いようです。
終了できない件について
起動して終了を選んでも黒い画面にカーソルが出っぱなしで、一向に電源が落ちることはありませんでした。仕方なく再起動してターミナルで
sudo shutdown -h now
などと入力すると終了できるのですが、通常通りメニューから選んでの終了はできないまま変わりません。
ネットでは、PRAM、SMCなどでリセットするなど様々な情報がありますが、一通り改善が一向にありません。こうなると原因不明ですので、システム毎入れ替えることにしました。
今回のマシンは10,13。当店的には10.14がより安定していると考えていますので、ご了解を得てついでにアップグレードもしていくことにします。
今回の修理手順として(予定)
- 内蔵SSDのフルバックアップ
- 内蔵SSDに異常がないかの確認を含めてフォーマット
- 内蔵SSDに10.13ではなく、10.14 Mojave をインストール
- フルバックアップからユーザーデータをコピー
- 動作確認
で進める予定でしたが、
1をターゲットディスクモードで外部ディスクとして反応しません。よってSSD自体を外して外付けケースに入れて作業を進めました。
フルバックアップは正常に進んで一安心。
しかし4のフルバックアップからユーザーデータをコピーする際に、肝心なユーザーデータがコピーできません。エラーになってしまいます。
フルバックアップしたディスクを修復したい
現在ディスクユーティリティより、優れているディスクメンテナンスツールの代表格として、
Disk Warriorがありますが
2020年1月24日現在、APFSフォーマット(10.12から採用されたSSDのみのフォーマット)の修復は
最新バージョン5.2でも未対応(下記参考リンク参照)です。
ただし今回はMac上でツールを使ったフルバックアップ(複製専用機を使うとフォーマットも同じになる)でしたので、ディスクのフォーマットは
HFS+!
でやってました!
修復可能です!
早速Disk Warriorを使ってフルバックアップディスクを修復することにします。
修復後再度「移行アシスタント」を使ってユーザーデータの移行をすると問題無く移行ができました。
Disk WarriorのAPFS対応
については先のサイトの情報を見ても、予定は特に書いていません。一般ユーザーさんですと別ディスクやバックアップソフトなどが必要になりますので、ちょっと面倒くさいですが、
おかしくなったAPFSディスクをDIsk Warrior で修復する
には、一旦APFSフォーマットから、HFS+フォーマットにフルバックアップをして、修復(再構築)をするという手立てが有効というお話でした。
※追記:ちなみにディスクから直接ハードコピーを取るとHDDでもAPFSフォーマットのままコピーができましたが、ユーザーデータを引っ張ることはできませんでした>意味なし
無事ユーザーデータ移行できて良かったですが、Disk Warriorなどの有益なツールのAPFSへの早急な対応が望まれます。
以下参考リンク
Using DiskWarrior 5.2 while started (booted) from High Sierra, Mojave or Catalina.
日本語版の販売は亘香通商株式会社ソフトウェア事業部が行っています。
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