「今朝から突然使えなくなりました。データが必要なのですが…」とお持ち込み。リンゴマーク表示後、ステータスバーも出ずにフリーズした状態。
お客様は「近々の半月分のデータのバックアップを取っていない、デスクトップにあるデータが重要でその分だけはどうしても救出したい」とのこと。
システムの上書きインストール
で改善する可能性もありますが、重要なデータが入っていますので、まずはデータ救出から行って本体側の復旧をめざします。
システムが正常動作しないMacからのデータ救出は、かなり以前より
ターゲットディスクモード
という、Macを一種の外付けドライブとみなし、別のMacから内蔵データを見たり取れる様になる便利なモード。Windowsにはない、Macだけのかなり便利なモードです。方法は、電源を切った状態でキーボードの「T」を長押ししながら、電源ボタンを押して起動します。
下記の様なマークがでれば指を離します。繋ぐのは両端がUSB-C、Thunderbolt 3のコネクタです。色々種類ありますが純正の方が高額ですが確実です。(形状は一緒ですが、USB-C=USB-Cの充電ケーブルとは違います。)
Apple Thunderbolt 3 (USB-C) ケーブルについて
他のMacにつないで内蔵ドライブを認識することができました。「Update」というボリュームのみマウントされています。ディスクユーティリティで確認しますと「Macintosh HD – Data」データ領域も見えていますが、こちらはマウントしていません。
まずは必要なデータが残っていると思われるデータ領域を表示させます。
パスワードを入れると無事先に進めましたので、早速ユーザーフォルダ内の必要な部分をコピーします。コピーの際にも権限の問題でパスワードを聞かれますので、ユーザー名とパスワードを入力します。
コピーできたデータはお客様にお渡しして確認して貰い、
本体側を消去しても問題無い
というご了解を頂きましたので、引き続き本体側を動作させる作業をしていくことにします。
Option を押しながら起動
起動ディスクを選択することができます。
外部USBメモリのBig Sur起動ディスク、Catalina起動ディスクともにうまくいきませんでした。お客様はCatalinaが良いと言うことなので、引き続きCatalinaを目指します。
option + command + R
ネット経由で、Mac と互換性があるうちでいちばん新しい macOS で起動します。
そうでした、今はCatalinaより既に二つバージョン上がっていたのでした。ぼけっとしてました。(笑) 最新のmacOS Montereyはご希望とは違いますので、他の方法を取ります。
shift + option + command + R
Mac に当初搭載されていた macOS、もしくは、それにいちばん近い現在も提供されているバージョンがインストールされます。今回はMojaveが選択できました。
Mojave上で、Catalinaアップデータを起動します。
ご利用ありがとうございました。