【TIPS】傷だらけの古いDVD-Rからのデータ読み出しについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

「なんとかデータを取り出したい20年前のDVD-Rがあります」 とご相談をいただきました。

最近は私の周りではほぼみなくなったDVD-Rメディアのお持ちこみです。お預かりしますとかなり細かい傷がついていました。この傷のつき方は安価な研磨器を使った場合の傷に似ています。

丸くついているキズは安価な研磨器を使ったのかもしれません。

丸くついているキズは安価な研磨器を使ったのかもしれません。

上記のままDVDドライブに入れても認識しませんでした。傷が多すぎるので研磨機で磨くことにします。

軽く手動で研磨したところ、この後機械で仕上げます。

軽く手動で研磨したところ、この後機械で仕上げます。

DVDは内側から外側に向けてデータを配置していくため、記録面の終わりははっきり見えることが多いです。磨いた後に外側に目立つ傷があることがわかりましたが、記録面より外なので問題ありません。

かなりきれいになりました。

かなりきれいになりました。

盤面はピカピカときれいになり、以前より正常反応するようになりましたが、やはりデータとしては認識していません。時間をかけて専用ソフトでチェックを行ったところ、記録面が劣化しており残念ながらデータの復旧は不可という結論に達しました。

DVDメディアは登場したての頃はかなり耐久性が高いというイメージを持っていましたが、DVD-Rの場合は太陽光、紫外線に極端に弱く、長期の保管には向かない様です。数年以上経っているメディアがあればデータの移動を検討された方が良いかと思います。

余談ですが、これから何万年も記録を残したいのであれば、確実なのは「石板」らしいです…

さて、当社ではHDD、SSDの他、DVDメディアからのデータ復旧も対応しております。お気軽にお尋ねくださいませ。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください