データ復旧・救出

【TIPS】水没でデータを復旧させたい場合

昨日の続き。データが欲しい場合はどうしましょう?

 

いろいろネットで情報を探してご自分で水没復旧を試すより、

はやく正しい処理をすることが一番お勧めの方法です。

可能であれば、当店にお持ちください。

 

特に海水だとサビによる腐食が驚くほど早い上、

そのままで乾かすことはかえってダメージを与える可能性もあり

お勧めしません。

ジップロックがどうとか、お米を入れるとかそんな問題ではなくて

必ず、中を開けて洗浄する必要があります。

 

iPhone 6s 海水水没12時間後

iPhone 6s 海水水没12時間後

 

店頭にお持ちになるのが海水水没後数時間以内の

短時間でも内部にはサビが入っています。

お持ち頂くのが、翌日以降になる場合には、

 

海水によるサビを進行させないため、

・塩抜きのためにしばらく流水につけてもらう

・店頭まで水につけて持ってきてもらう

というのも一つの手ですが、

 

お電話ではiPhoneの状態を当方が確認することが出来ませんので

恐縮ながらお客様の自己責任でお願いしています。

実はそんなに濡れてなくて

水にいれたことでかえって悪くする可能性も考えられるからです。

 

とはいえ、海水に使った本体はあきらめて

データが欲しいのであれば、

iPhoneの修理をはじめた当初より提案してますが、

真水につけて塩抜きしながら持ってきてもらった方が

思い切りがいいかもしれません、一か八かで。(^.^)

 

さて当店では基本の水没処理でも

半田付けされているメタルシールドを外して

基盤の状態を確認していきます。

 

メタルシールドをはずします

メタルシールドをはずします

 

冒頭の6sの内部、塩と錆び

冒頭の6sの内部、塩と錆び

 

メタルシールドを外さず超音波洗浄機などの機械で

洗う他店さんもあるようですが、それでも増しな方で

開けてコネクタ接点だけを拭くところもあるようで

それだと多分30分以内に返却されるでしょう。(笑)

 

いずれにせよメタルシールドを外して洗浄を行わないと

こびりついた汚れは落ちませんし、詳しいダメージ状況はわかりません。

 

当店が基本1日お預かり(ものにより当日もあります)としているのは

「実際の復旧作業に入る前にこれ以上ダメージがひどくならないように」

試行錯誤をしながら、水没の状況によって洗浄方法を変えているからです。

 

そして基盤をきれいにしてはじめてデータ復旧作業が始まります。

 

見た目ボロボロですが、データとれました

見た目ボロボロですが、データとれました

 

見た目ではダメかな?と思ったものも

きちんと処理をしたあとに電源をいれると

7割程度はデータ復旧しているかと思います。

当店以外に水没処理を依頼するとしても、

メタルシールドを取らない中途半端な洗浄処理をする業者さんは

避けた方がよいでしょう。

 

水没処理:4,800円

作業時間:基本1日お預かり

 

残念ながら、1日の水没処理メニューだけでデータが取れなかった場合、

時間、コストはプラスになりますが、基板修理メニューもございます。