「数日前に修理したiMacと同様、このマシンも動作しなくなりました」と常連の企業様よりiMac 27インチ2019型のお持ち込み。
数日前に修理したiMacは、27インチLate 2013年モデル。お持ち込みが5月10日(月)でした。その月曜日は突然動かなくなったコンピュータの持ち込みやご相談が何故か多かった日でした。少し考えてふと思い当たりましたが、2021年5月9日(日)は凄い雷雨でした。雷がゴロゴロ鳴った日の後には同様のご相談を多く頂きます。
かなりすごい雷でした。この記号は雷電記号っていうんですね。雷電とは、
「電光が見え、雷鳴が聞こえる急激な放電。雷電はしゅう雨性降水を伴う場合が多い。」
そうな。雷電って戦闘機もありましたね。音はかっこいいですが、ピカピカゴロゴロいかにも痺れそうです。
参考リンク:雷の基本
雷が原因かもしれません
とお客様に伝えますと「確かに他のコンピュータもなんだか不調でした」とのこと。おそらくとしかいえませんがおそらく雷でしょう。過去にも似たような事例がありました。
5〜6月の梅雨時期は要注意かも。
iMac 27インチLate 2013
さて先に持ち込まれたLate 2013モデルの修理はプラグを挿してみても内部の動作チェック用のLEDが全く点灯しませんでしたので、まずは電源を交換して確認します。
電源部を新品と交換すると問題無く確認用LEDも点灯し通常起動しました。
iMac 27インチ2019
さて、5月12日(水)に持ち込みがありました、iMac 27インチ2019を診ていきます。電源を入れても画面は真っ暗。
お客様は「また電源入らなくなった」とのことでしたが、微妙に起動音がした様な気が…。念のため液晶を外してLEDを見ますと点灯しています。
ということは電源部ではなく別の場所?かもしれません。
まずは新しい液晶を繋いでみて点灯するかチェックしましたが映りません。ただあれこれ試行錯誤するうちに電源も入らなくなってしまいました(>o<)
結局こちらも電源交換が必要でしたので、電源部品を交換してチェックを続けて行きます。
基板が正常であれば外部へ映像出力はできるはずです。
メイン画面は外付けの方には映らないためログイン画面を突破するのに少し時間がかかりましたが、正常に動作しています。ということは異常は基盤ではなく、液晶か、液晶ケーブルのどちらかですが、新品液晶も一度テストしていますので、ケーブルの疑いが濃いですね。
ただ残念ながらケーブルの在庫はないため取り寄せでのテストになります。取り寄せにはしばらくかかるため、お客様のお仕事をストップさせないよう、当店備品の外付けモニタを貸し出しして部品到着を待つことになりました。発注した部品は以下。
到着しました
まずは交換テストすることになりました。
無事液晶点灯しました。
実はケーブルを新品に変えても映らない可能性もちょっとよぎってはいました。液晶ケーブルは物理的に断線するものだとばかり思っていました。こういう壊れ方もあるんですね。勉強になります。
雷が原因だとすると、ほんと災難です。
時間はかかりましたがお客様にもお喜びいただきました。
ご利用ありがとうございました。