「画面が真っ黒になって何も映らなくなりました」と飛び込みでお持ち込みです。
おっしゃる通り画面は真っ暗でした。外部モニタに映像が映るかどうか見てみます。運良く映りましたがLanguage Chooser(言語選択)が起動しています。(この件完了後調べてみましたが同様の件は結構多いみたいですね。)
メニューにあったChoose Startup Disk(起動ディスク選択)をみてみます。システムディスクはFileVaultで暗号化されていましたが、事前にお客様のパスワードは伺っておりましたので、問題なく見えるようになりました。これで起動ディスク設定をしてみます。
結局また同じLanguage Chooserになりました。システム領域が損傷しているのでしょうか。お客様に伺うと画面が暗くなって全く見えないのでご自身でいろいろ試されたとのこと。それが影響しているのかもしれません。
データは欲しいとのことでしたので、救出できるかどうか試してみましょう。
「再起動しますか?再起動後、他のコンピューターに繋げばハードディスクの様に使うことができます」
他のコンピュータから外付けハードディスクの様に見えるようになりましたので、この間に全てのデータを移動します。
バックアップをとったユーザーデータに問題がないか、別マシンに復旧してみました。
さて、データ救出はひと段落しましたので、なぜ画面が暗いのか?を調べてみます。
よくよくみますと画面にひび割れが見つかりました。指で押してみると、Webカメラシールの方から伸びている気がします。
このモデルのAppleでの修理は111,599円(税込、2024年11月22日現在)、当店でも通常のモデルよりは高額になります。液晶割れについては、別のブログでも紹介していますので参考までに。
お客様からは一度修理したい旨お話しありましたが、うまくすれば本体は画面交換なしで使えるのですが、今の状態からなぜかさらにおかしくなりLanguageChooserも出ない状態に。もしかするとApple Configuratorを使えば復旧できるかもしれないのですが、お客様はこれ以上の費用増は望まないということでしたので、本体の修理はここでストップすることになりました。
今回はバックアップのみの作業となりました。
ご利用ありがとうございました。