「対応しないはずのOSXバージョン(Big Sur)に誤ってアップデートしてしまって、動作しなくなった。」とご相談です。
状態をうかがうと、起動中に落ちて何度も再起動を繰り返すとのこと。システム破損もしくはドライブメディア異常の様な感じです。
いずれにせよ、対応しないOSXのバージョンにアップデートされることはないと思います。他に原因があるかと思われます。USB外部システムで起動してドライブを見ていくことにします。
これでは起動しません。Update領域があるということはアップデート途中でそれこそ電源落ちたりでエラーになってしまったのかも。熱暴走か何かあったのかも知れません。
今回のお客様はデータは必要ないということでしたので、初期化を試します。
メニューバー「表示」から「全てのデバイスを表示」。
メディア異常では無い感じなので、今回はMojaveを入れていきます。
あれ?エラーになりますね。
リアパネルを開けますと、バッテリーの膨張も見られました。最終的にはバッテリー交換も行う必要がありそうです。
そういえば少し前に同型機種の熱暴走の対応をしたことがありました。もしかするとそれと同じ原因なのかも知れません。このモデルは冷却システムが弱い様ですので、そこを処置してみましょう。
MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015) バッテリー交換 起動途中で落ちる 熱暴走対処
CPU周りのグリスや冷却を見直してみることにしました。
グリスを塗り直し、引き続きインストールしたところ、問題なくMojaveで起動することができました。
ということで。
しかし!テストで再起動を繰り返すと落ちてしまいました。(>o<)
起動時にかなり熱くなるのか、先のブログと同じ方法(放熱シート、ファンコントロールソフト設定)をとることにします。
今度は再起動を繰り返してもうまく起動します。ファンコントロールソフトによると10秒も無い程度の間ですが、CPUセンサー温度は凄い温度になっていました。
膨張しているバッテリーも交換しました。キャリブレーションを終わり、再度繰り返し再起動してみましたが、特に問題無いようです。ただ、起動時には100 C°あたりの温度を言ったり来たりします。
ただ、起動時のみパスすればあとは問題無いようです。
YoutubeでBTSを鳴らしてしばらく様子をみますと、温度は50°台まで下がっています。
アップデートするまでは起きていなかったということであれば、概してOSXの新しいバージョンは起動時の負荷が極端に高いのかもしれませんね。
ご利用ありがとうございました。