【TIPS】OSX 10.15 Catalinaにアップグレード失敗による不具合 多いです

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結構な頻度で10.15 Catalinaへのアップグレード失敗がらみのお問い合せ、お持ち込みがございます。10.15は、本当にダメダメなバージョンかも。

今回のお持ち込みは、どれもアップグレード失敗の類の様ですが、残念ながらは復旧できないマシンも出てきています。

MacBook Air (11-inch, Early 2014)の場合

「Catalinaアップグレードしたら、途中でフリーズして、その後リンゴループになりました。再インストールもうまくいきません。」

大抵がこのパターンではないでしょうか。不安定なネット接続などが主な原因だとおもっていましたが、今回のCatalinaはどうもそれだけではない様に思っています。

さて、ターゲットディスクモード(外部へのThunderbolt(mini display port)接続で別のMacから直接データを覗ける)で見ると、幸いデータは救出できました(運が良かったですね)ので、リカバリー作業に移ります。

リカバリー画面からみると

「名称未設定」と、「名称未設定 -Data」というパーテーションで見えます

「名称未設定」と、「名称未設定 -Data」というパーテーションで見えます

パーテーションを切ったわけでもないというお話なのに、なぜか2個領域がありますね。アップグレード途中で失敗している感、満載です。救出できたデータは先のターゲットディスクモードでも2個見えた、「名称未設定 – Data」の方に含まれていました。

ボリュームを削除中

ボリュームを削除中

とりあえず、APFSボリュームを一度全て削除して、1つのボリュームでフォーマットした後、通常のリカバリーにて正常にインストール後、正常起動しました。最後にとれたデータを戻します。

これにてMacBook Airは問題無く作業完了。

※追記12/14

Catalina上でのFinderとディスクユーティリティでの表示。Finder上では1個、ディスクユーティリティではFusion DriveとFusion Drive – Dataの2個に分かれて表示されています。これが正常な状態ということであれば、これまでのボリュームの扱いに変更があると考えて良いでしょう。

 

MacBook Pro (15-inch, 2016)の場合

こちらは単純にアップグレードじゃないかもしれない…と思っていましたが、嫌な予感はあたるものですね…

経緯としては、10.13で使用中、突然シャットダウン。システムがおかしいものと見て、ご自身で10.15にアップグレード、その他のいろいろな方法を試したが、リカバリーまではうまく行くものの、毎回、下記画面でストップしてしまうとのこと。

当方ではフォーマットのし直しや、バージョンを10.12に落とすなど、数回パターンを変えて作業したものの様子はかわりません。

ハードウェア的にはおかしく無さそうなのですが…

ハードウェア的にはおかしく無さそうなのですが…

「お使いのMacには重要なソフトウェアアップデートが必要ですが、このアップデートのインストール中にエラーが起きました。お使いのMacは、このアップデートをインストールするまで派使用できません。」

→英語の場合「A critical software update is required for your Mac, but an error was encountered while installing this update,」

ユーザーを作る途中のWi-Fi接続以降に上記の画面で止まってしまいます。Wi-Fiではダメという情報もあり、有線接続なども試して見ましたが、全く結果は変わらず。

調べると、これはどうもEFI(BIOS)ファームウェアの書き換えに失敗している可能性が高いかも。念のためiCloudの登録もブラウザのiCloudサイトから外して見ましたが、それも功を成しません。

また、ハードウェアチェックではバッテリーの異常が確認出来ました。気づくとTouch Barも終始点灯していません。これも何らかの異常の表れなのでしょう。

一番最初の「突然落ちた」のは単純にバッテリー劣化のせいで、その後アップグレードを試した時にファームウェアが破損した可能性も考えられます。

Touch Barが点灯しません

Touch Barが点灯しません

さしあたりバッテリーを交換してみる余地はあるかもしれません。ただしそれでダメな場合に残るは基板交換のみ。依然調査中ですが、新しい情報があればまたお知らせします。

 

それにしても世界中で猛威をふるうCatalinaの不具合旋風(笑)

笑い話でもないですね失敬。リリース直後より、お客様へは直接メールにて不具合があるので、アップグレードしないようにとアナウンスはしておりましたが、正直なんらかの手立てはあると考えていました。

ただここまでひどいとは思いませんでした。「クリーンインストールなら大丈夫じゃないか?」と言う声も散見しますが、どうもそのレベルの問題ではない気がします。

その他、当店でもCatalinaがらみの不具合は最近多めです。動作はしたとしてもファンが回りっぱなしなど、様々な不具合の問い合わせや、ネットで報告が出ています。

iMac 21.5 inch Late 2015 A1418 Catalinaがらみ 起動不良 SSD交換

【要注意】macOS Catalina アップグレードリスク Adobe CS6以下ダウングレードしないと動作しない その他

【悲報】macOS 10.15 Catalina、いくらなんでも不具合多すぎる件。過去最低の品質か : IT速報

現状、アップグレードを行う前には先に必ず

  • バックアップをとって!

  • 自己責任で!

というしかありません。特にお困りでない限りは

アップグレードを見合わせた方が良い様な気もしますが…

 

以下はメモ

※「Brick」とはいわゆる何にも使えなくなる「文鎮化」の意味です。

How to fix the critical software update problem on Macs

How to Fix macOS Catalina Installation Issues

Limited reports of Catalina installation bricking some Macs via EFI firmware

Catalina update bricks some unlucky Macs

Don’t try reverting a T2 to older firmware

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