【TIPS】お亡くなりになったご家族のiPhoneのパスコード解除? iCloudをはずす

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最初は「亡くなった家族のiPhoneのロックを解除できないか?」というご相談を頂きました。

ご愁傷様です。

お亡くなりになられた方はiPhone 8を新旧で計2台お持ちだったそうです。まずは中に入っている故人のデータを確認したく、なんとかパスコードを解除したかったが、ご自身で試して、新しい方の1台は既にロック状態になってしまっているとのこと。

「iPhoneは使用できません」イメージ(今回の分ではありません)

「iPhoneは使用できません」イメージ(今回の分ではありません)

残念ながら

この状態からデータを残したまま復活することは通常の方法では厳しいです。

変な話iPhone 8なら指紋認証もあるので…などの話もしたのですが、亡くなってからはバタバタして思いつかなかったそうで…。

 

残った1台のiPhoneのパスコード解除

をご依頼頂きましたが、こちらのiPhoneのオリジナルデータを完全に残したまま、パスコードを解除する方法は通常の方法では無理。(条件があえばデータを残したまま解除可能な場合もありますのでお持ち頂いてからのご相談になります。)ということでお電話でのご相談は一旦こちらで終了しました。もちろんデータを消しても良いということであればすぐに解除可能です。

数日後 〜 「パスコード解除できました!」

とお電話を頂きました。たまたま触る予定のなかった故人所有の私物にパスコードのメモ書きがあって試しにいれてみると外れたとのことでした。なんだかちょっと不思議な感じです。

さて、パスコードロックを解除できた方のiPhoneは故人の思い出が入っているのでそのままにして、パスコードロックされてしまった新しいiPhoneの方をリセットして使いたいとこと。リカバリーモードからリカバリーすればiPhone自体はリセットできますが、iCloudアクティベーションロックはリカバリーでは外れません。iCloudのアクティベーションロックを解除するには

 

Apple IDのパスワードが必要になります

しかし、こちらのパスワードももちろん何の手がかりも無いとのこと。ただ古い方のiPhoneでApple IDに使っているメアドでメールが取れるとのこと。であればiCloudとしてはまだ生きているのですね。なんらかの方法はあるでしょう。

Apple IDのパスワードをリセット

するため試行錯誤しながら、以下2通りの方法を試してみました。

 

PC側でApple IDの復旧を使った方法

1、ブラウザで「Apple IDの復旧」を開く

使っていたApple IDを入れます

使っていたApple IDを入れます

2、使っていた電話番号を確認します。

今回は登録済みの末尾が「49」の番号を入れます。

今回は登録済みの末尾が「49」の番号を入れます。

3、電話に送られたSMSから番号を拾って入力する

SMSに6ケタの番号が届けばここからリセットができます。

SMSに6ケタの番号が届けばここからリセットができます。

ここで故人の携帯はすでに解約していることが判明。上記画像「他のオプション」を試すも最初の確認画面へもどるだけで、これ以上はこの方法は使えないことがわかりました。ということは解約前であればこの手順が使えるということでもありますね。

iPhone本体側でリセットしてみる

今回パスコードが外せた1台では、まだiCloudが生きていますので、そちらを使ってパスワードリセットを試みることにしました。

1、先程PCブラウザ経由で同Apple IDのリセットを試みたので、「Apple ID設定の提案」が表示されていました。今回の様に前段がなくても設定〜iCloudから入っていけると思います。

「パスワードをリセット」で進みます。

「パスワードをリセット」で進みます。

 

2、「iPhoneのロック解除に使用するパスコード」を入力します。これはApple IDとは違う、今回偶然発見しているものです。

ロック解除パスコードを入力。

ロック解除パスコードを入力。

3、新しいパスワードを2回入力

表記に従って新しいパスワードを2回入れます。

表記に従って新しいパスワードを2回入れます。

4、パスワードが無事変更されました。

無事パスワードが変更されました。

無事パスワードが変更されました。

5、「このiPhoneは思い出にとられるということであれば、PCでバックアップを取った後、50%程度のバッテリー残量あたりで電源を切って保管されて下さい」とお伝え。

「このiPhoneを消去しない」を選択

「このiPhoneを消去しない」を選択

これで無事Apple IDのパスワードをリセットすることが出来ました。

ロックされたiPhoneのリセットとiCloud解除

1、どのバージョンからかは不明ですが、ロック画面からに「iPhoneを消去」ボタンがつきました。そちらを押して試していきます。

左が古い方。右の新しい方の下段右の「iPhoneを消去」を押す。

左が古い方。右の新しい方の下段右の「iPhoneを消去」を押す。

2、Apple IDからサインアウト…

パスワードはもう1台の方で先程設定したものを使います。

しばらく待ちましたが…変わりません。

しばらく待ちましたが…変わりません。

そういえばこのiPhoneのSIMは既に解約されて通信ができない状態でした!iCloudを解除するには通信環境が必要ですが、ロックされた後はWi-Fiを披露設定も出来ません。

3、Macに直接繋いでリカバリー(復元)を進めます。

iPhone 8をリカバリーモードにしてMac(PC)に繋ぎます。

画面のリカバリーモードに入るのは機種によって違います。

画面のリカバリーモードに入るのは機種によって違います。

4、iTunes(WindowsではiTunes一択、MacのCatalina以降のバージョンではFinderでリカバリーを行います)経由でファームウェア(約5GBほどあります。その時に一番新しいバージョンになります)をダウンロードして、リカバリーを進めます。

リカバリーはじまっています。

リカバリーはじまっています。

5、リカバリー終わりました。(iCloud)アクティベーションロックがかかっています。

iPhone側には「iPhoneは所有者にロックされています」と表示

iPhone側には「iPhoneは所有者にロックされています」と表示

なぜかMacのiTunesでは解除が出来ませんでしたので、iPhone本体側からロックを解いていきます。(単純に何かを間違えたか、パスコードを変えた直後だから?)

6、iPhone側では「デバイスのパスコードを使用」することでそのまま解除できました。

パスコードってかなり信頼度の高い番号になっているのですね。

パスコードってかなり信頼度の高い番号になっているのですね。

ここで無事iCloudアクティベーションロックが解除できました。

ここまで1時間強ほどの面談を含めて全ての作業完了です。

今回iCloudのパスコードリセットに辿りつけたのは、画面ロック解除のパスコードが判明したことですので、少々特殊だったかもしれませんが、無事完了することができてお客様にもお喜び頂きました。

また、Appleサポートに問い合わせを行って解除できる場合もある様なので、そちらも残る可能性として書いておきます。

ご利用ありがとうございました。

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